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湿気の怖さ:健康と住宅寿命をむしばむ見えない敵

2024.06.19 住宅に必要なメンテナンス

はじめに


「なんとなく家がジメジメしている」
「押し入れがカビ臭い」

──その湿気、放っておくと 健康被害 と 住宅の寿命短縮 の両方を引き起こします。
湿気は目に見えにくいからこそ、気づいたときには深刻化していることが多いのです。


湿気がもたらす健康への影響


カビの発生


 → アレルギー・喘息・皮膚炎の原因に。

ダニの繁殖


 → ハウスダストアレルギー・小児喘息のリスク上昇。

感染症リスク


 → 湿気の多い環境は細菌やウイルスが繁殖しやすい。

高齢者への影響


 → 免疫が弱い高齢者は湿気+カビで肺炎や呼吸器疾患に直結。

住宅へのダメージ


木材の腐食


 → 土台・柱が腐って耐震性が低下。

断熱材の劣化


 → 湿気を含んで性能ダウン → 光熱費増。

金属部品のサビ


 → 配管・金具が劣化しやすくなる。

シロアリ被害の拡大


 → 湿気はシロアリを呼び込み、被害を加速。

湿気が多いと住めなくなる?


・床下や壁内の結露で木材がボロボロに
・カビ臭で生活環境が悪化
・建物の強度低下で「災害時に倒壊リスク大」
👉 結果的に「まだ築30年でも実質寿命」を迎えるケースがある。

湿気対策の基本


1. 換気
24時間換気システムの点検
定期的な窓開け
2. 断熱・気密の改善
内窓(二重窓)で結露防止
壁や床下に断熱材追加
3. 除湿
床下換気扇・調湿材の活用
エアコン・除湿機の適切運転
4. リフォーム・改修
給排水管の交換(漏水チェック)
クロスや床材の張替え(防カビ仕様へ)
バリアフリー工事のついでに調湿リフォーム

まとめ


湿気は 「健康被害」+「住宅の寿命短縮」 を同時に進行させる
高齢者や子どもがいる家庭では特にリスク大
対策は「換気・断熱・除湿・リフォーム」の4本柱
早めに対応すれば、家も人も長生きできる
💡 見えない湿気対策こそ、住宅長寿命化の第一歩です。